中期経営計画
<2023年5月11日公表>
2023~2025年度中期経営計画は、「放送」「配信」「アニメ」の相乗効果を発揮させる「トライブリッド戦略」を徹底して収益力を高め、2025年度の連結営業利益を20年度比2倍以上の110億円に引き上げる方針とします。最先端技術の活用などによるコンテンツ制作力の強化やDX(デジタルトランスフォーメーション)、人的投資の拡充、ダイバーシティ(多様性)経営の推進によって、成長を目指します。「小さくても先進的なこと」に積極的に取り組み、24年4月の開局60周年、さらにその先の70周年に向けて、独自の価値を社会に提供し続けます。
数値計画
※21-22年度は実績、23-25年度は計画
21年度 | 22年度 | 23年度 | 24年度 | 25年度 | |
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売上高 | 1481億円 | 1510億円 | 1570億円 | 1647億円 | 1700億円 |
営業利益 | 85.8億円 | 92.3億円 | 95億円 | 100億円 | 110億円 |
当期純利益 | 60.2億円 | 67.2億円 | 71億円 | 75億円 | 82億円 |
ROE | 6.9% | 7.4% | 7.4% | 7.5% | 7.7% |
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【経営戦略】
- 「トライブリッド戦略」を加速、成長の新しいステージへ
- 収益構造の改革によって連結営業利益の構成比が17 年度の放送7:ライツ(アニメ・配信など)3から、22年度はほぼ目標の5:5を達成し、売上高と利益のすべてで過去最高を更新した。これを受けて、改革を新しいステージに進める。屋台骨の放送はDXの導入でコストを抑えて収益性を高めるとともに、トライブリッド戦略により、アニメや配信の拡大にも直結する番組の制作・編成を確立する。U39(39歳以下)の個人視聴率を新たな軸の一つとして、時間帯別にU39向けやシニア向けなどと区分けした新たな編成を実現し、放送の変身がより利益率の高いアニメや配信の収益拡大にも貢献するよう改革する。この相乗効果で連結営業利益の構成比は25年度に放送4:ライツ6となる。
- コンテンツ制作力はXR、CGなど最先端技術の導入を含めて強化する。
- 「海外でも稼ぐ放送局」へ。海外売上比率は2割を目指す。
- 200億円の成長投資枠などで新規事業を開発。WEB3など新分野にも積極的に挑戦。
- DXで27年度以降、60億円超の増収ポテンシャル創出。次世代スタジオ本格導入へ
- 基幹システム(業務系、営業・放送系)を24年度から順次、全面刷新へ。
- 次世代スタジオでバーチャル技術を開発・活用。最新技術持つ他社との連携も視野に。
- 人的投資を3年間で35億円拡充、人材の最適配置で成長力高める
- SDGs/ESG経営 CO2排出量は24年度末実質ゼロ、ダイバーシティ経営を推進
- ROE(自己資本利益率)8%の達成を20年代後半の経営目標に。株主、従業員、取引先などステークホルダーとバランスよく成長の果実を分け合う。